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星野奏子さんインタビュー

人気アーケードゲーム『ビートマニア』の楽曲でお馴染みの星野奏子が、クリスマス前にミニアルバム『Starry~the way to the SIRIUS』をリリースする。10月より稼働した新機種“SIRIUS”からの3曲を早くも収録。そして、自ら手掛けた詞には彼女自身の想いも投影されている。
歌をやめようと思ったこともあるけど続けて良かったという気持ちを書いて
今のヴォーカルスタイルって、ビーマニの曲を歌い続けてきたことで培われた面はあります?
星野 すごくあります。私はもともとバラードとかゆったりした曲を歌うことが多かったんですけど、ビーマニの曲はBPM175とかで(笑)、歯切れ良くテンポに乗る歌い方が得意になってきました。
前向きな詞が多いのは曲に合わせて? 自分の資質から?
星野 私、結構ネガティブなんですよ(笑)。人前では明るい感じですけど、“こうなったらどうしよう?”“もし失敗したら……”って、やる前から不安になって。だからライブ前は、MCまで一字一句台本を作ります(笑)。それで1人でスタジオに入って、しゃべる練習までしたり(笑)。今回の1曲目の「未来のプリズム」を書いたのは特にネガティブだったときで、そういうものを打破したくて、自分への応援歌になりました。
その頃、何かあったんですか?
星野 1枚目の『Prism』を作っていた頃で、次のビーマニの曲ということで歌詞を書かせていただきました。アルバムを作るのが初めてだったから、自分の中でいろいろパニクっていて、ドンドンと……“みんな本当に私のことを応援してくれるんだろうか?”みたいなことまで考えちゃって。そんな状況でできた曲です。
詞にあるような夜明け前の街を見ながら書いたり?
星野 朝方に青っぽい空が明るくなっていく感じはすごく好きです。でも、この詞は夜道を歩いていたとき、ふと出てきました。“ビル街に囲まれて私は孤独だ。誰か気づいてくれよ”みたいな。それをケータイにメモって膨らませました。
“暗闇の中で何も見えない”という時期も実際あったんですか?
星野 もちろん。メジャーでCDを出させていただくまで5年かかってるし、その前もずっと模索してきたし。歌をやめようかと思ったときもありましたけど、やっぱりやめなくて良かった。そういう気持ちを伝えたかったんです。初めて大サビの詞を先に作って、後からメロディを付けてもらって。聴いてる方が夢を諦めようと思ってたら、いつからでも何歳からでもできるよと、私がこれからも証明していきたいですね。
さっきの心配性的な話だと、こういう先の見えない世界は、苦しく感じることも多くないですか?
星野 それでも、やめるなら自分が納得いくところまでやり切ってからだと思って。メチャメチャ頑張った1年がありました。「CDを出したいんです」と、いろんな方に挨拶に行ったり、発表する場もないのに詞をいっぱい書いて、見せに行ったり。そうしたら実を結んで、やっぱり行動だなと。
2曲目の「蒼の太陽~その先にある未来~」にも“奇跡は起こすもの”とありますね。
星野 そうそう。これはデビュー曲の「太陽~T・A・I・Y・O~」と別の顔の太陽の曲を作りたいと、ずっと思っていて。孤独感や悲壮感を表現したもう一つの太陽、みたいな。
他の曲でも、月とか雲とか空とか、詞によく出てきますよね。
星野 やっぱり夜道を帰るときに、ずっと空を見てたりするので。歩くのが好きで、30分以上歩くのも平気で、遠めの駅で降りて家まで帰るとき、ふと詞が降りてくるんです。 「人魚」もそうでした。あと、私が“星”野なので(笑)。アルバムタイトルの『Starry』にも“星野らしく”という意味を込めてます。着飾って作るのでなく、自分らしさをどんどん出して、星野だからキラキラ輝いていたいと思って付けました。
クリスマス前のリリースになりますが、個人的にも何かロマンチックな予定とかあるんですか?
星野 何も決めてません。去年も何してたんだろう? クリスマスって、いい思い出がないんですよ、食べ過ぎて胃腸炎になったりとか(笑)。
2009年は仕事的には充実の1年でしたよね。
星野 年に2枚もアルバムをリリースさせていただいて。忘れられない年になりました。でも、親友がアメリカに行っちゃったり、結婚したりで、プライベート的には寂しい年だったんですよね(笑)。それで今、リスをかわいがってます。
いつ頃から飼ってるんですか?
星野 1年ぐらい前から。ペットショップで衝動買いでした。うちは犬や猫は飼えなくて、小動物ならいいんですけど、ハムスターは懐かないから、シマリスなら……と思って。
で、懐かれたと。
星野 や、懐かないです(笑)。オスで冬は発情期みたいで、手を出すとガッと噛み付くようになって。だから、寝込みを襲ってナデナデしてます(笑)。寝起きはかわいいんですよ。指をペロペロ舐めてきて。でも、目が覚めてくるとまた暴れ出すからカゴに戻して……みたいなことを、家ではいつもやってます(笑)。
来年、新たに取り組みたいことはありますか?
星野 作曲もどんどんやっていき、インスト曲とかも作っていきたいですね。DJカナ、みたいな感じで。
いわゆるビーマニっぽくない、バラードとかにも挑戦したり?
星野 もともとそういうのが好きでしたから。ただ、いい曲はどうアレンジしてもいい曲だと思ってるので、全然こだわりはなくて。いいメロディができたらいい詞を乗せて、みんなに届けたいと思います。最終的な目標は、自分が納得行くバラードを歌えるようになりたいです。
Text/斉藤貴志
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