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待望のセカンドシングル2月10日発売!! ryoインタビュー

アルバム『supercell』でオリコン最高位4位をマークし、期待の若手クリエイターとして名乗りをあげた2009年。supercellの中心であるryoは、2010年も初頭から優しくも鋭い楽曲を披露してくれる。そんな彼に楽曲制作の裏側を伺う。
(C)Sony Music records, inc
自分なりの“春”を意識したお話を作りました
タイトル曲はどのように生み出した曲ですか?
ryo 最初に春をイメージして、高校にあった坂道を思い出しながら、桜の風景を情景描写的に使って作りました。あんまり、桜とかクリスマスとか露骨なのって使いたくないんですけど(笑)。曲はいつも通り、自分の好きな曲を作ろうと。また、長くなっちゃいましたけどね(笑)。歌詞を重視してお話を作ると、長くなっちゃうんですよね。
詞先で作ったんですか?
ryo 平行してですね。オケを作って、歌詞を書いて、A(メロ)、B、サビって展開させて、推敲して。出来たら今度は2(番の)Aに入って……。そうやって、少しずつ歌詞と一緒に進行しました。自分の中で、二種類の作り方があって、一つはゼロから積み上げて10まで作っていくやり方。もう一つは、先にABサビABサビサビみたいに決めておいてから引き算的に作るやり方。表題曲は積み上げていく方式でしたね。2曲目なんかは、引いていく作り方です。
引き算的にというのは?
ryo 例えばAメロは10小節、Bメロは半分の4とか、サビは16とか決めた後に展開を考えて、いらない展開を削る。それが出来ると大体ほぼ完成形に近いのが出来上がるんですよ。積み上げていくやり方だと、ABサビって作っても、2Aでまた新しい物を作る感じなんですね。
そんな2曲目は、今までなかったような曲だと思いますが。
ryo ない感じに聴こえたとしたら、「あ、良かったな」と(笑)。というのも僕自身が、すごく真面目な曲からふざけた曲まで手広くやるアーティストが好きなんですよね。音楽って、お笑いやドラマと違って直接的な表情みたいなものは伝わりにくいから、なるべく幅広く、表情豊かにしたいんです。2曲目は、聴いていて楽しいと思ってほしかったので、かなりバリエーションをつけた曲にしました。ただ、ドラムとベースとピアノしかないような、割り切った曲はなかっただけで、曲調や作りで今までとそんなに変化はないんですよ。「ワールドイズマイン」という楽曲があるのですが、それと同じロックンロール進行なんです。
コード進行で作られた曲ということでしょうか?
ryo そうですね。3コード的な。そこまでシンプルではないですけれど。でも、フォーマットは本当にベーシックです。
コード進行のロックとなるとブルーハーツを連想しますが。
ryo (笑)。でも、この曲もパワーコードに変えるとそんな感じになるんですよ。おしゃれなテンションコードを乗せてますけど。ピアノマジックなんですよね。
3曲目もまた……。
ryo そうですね。違うバリエーションで。単純にソロ曲をやってみたくて。特に、アコギの曲は作ってみたかったんです。
苦労した点はありますか?
ryo 最近は便利な物で、ソフトシンセでアコースティックギターを再現できるソフトがあるんですよ。それを使ってシミュレートしながら、「こんな感じです」って石成(正人)さんに弾いてもらいました。歌詞も特別練って考えたわけじゃなくて、「君の知らない物語」で使わなかった歌詞があったんですよ。「どこかで使ってあげたいな」と思っていたのですが、それを曲の頭に持ってきたらぴったりはまって。ただ、アコギの音色にはどういった歌い方で、どんな歌詞が合うのか、というのは多少考えました。まぁ、歌詞に一番ハマったのがこの曲、という感じですね。一回寝て、朝起きてパッと聴いて、それを三日ぐらい続けて決めました。
結構寝かせるんですね。
ryo 最初の雰囲気を重視しているんですよ。「最初」って一度きりじゃないですか? どんな名曲でも。だから、最初に聴いた時にどんな風だったのか、ちゃんと覚えておくんです。
曲はストックの中から選ぶこともあるんですか?
ryo 曲はストックしないようにしているんですよ。歌詞、というか走り書きのテキストはたくさんあるんですけど。曲は、歌詞によって変わっちゃうんですよね。なるべく、その歌詞にあったコーディネートをする気持ちで。一文字変わっただけでコードも変わりますから。
詞重視のコンポーザーというのはちょっと珍しいですね。
ryo 曲書きとしてはそうかもしれないですね。でも、歌モノって歌詞がとても重要だと自分は思うので。
では、最後にファンの皆様に一言。
ryo 毎回難しいんですよね。……聴いてくれたら嬉しいです(笑)。ファンの方がいてくれるって実感できることって実際あまりないんですよ。あ、でも、『ミクFES'09』で皆が合唱した時には「うわ、人気あるんだな!」って勘違いして(笑)。スゲーって、他人事みたいに感動してました。
Text/清水耕司(超音速)
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