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ナビゲーション リンクのスキップアニカンジェイピートップ > インタビュー一覧 > フリーペーパーアニカンVol.66 P12,P36 掲載 WHITE ALBUMインタビュー

TVアニメ『 WHITE ALBUM 』2009年1月より放送スタート!!
冬空の下、移ろいゆく彼女との関係……悲しくも、とても優しい物語
佐藤博暉×吉田泰三スペシャルインタビュー♪

Special Interview Part1
アクアプラス原作のゲーム『WHITE ALBUM』が10年の時を経てついにTVアニメ化!大学生である藤井冬弥を中心に彼を取り巻く女性たちの心情を、冬の景色とともにドラマティカルに描いた青春ストーリーを、アニメ版はいかに描いていくのか?脚本担当の佐藤博暉氏、助監督の古田泰三氏のお2人に、まずはアニメ版から追加された"1986年"という舞台について話をうかがった。
(C)PROJECT W.A
ケータイのない、行き違ってしまうと絶対に会えない世界での物語(佐藤)
いよいよ放送間近の『WHITE ALBUM』ですが、原作のゲームは10年前にリリースされていますよね。
佐藤 最初お話をいただいて、とりあえずゲームをやってみたほうがいいだろうということで、メモを取りながらプレイしていったんです。ただなんでしたっけ、イベントがランダムで出てくるシステムが堪らないなあと。
仕事で情報入れないといけないのに(笑)。
佐藤 そのときにあれは……(笑)。ゲーム自体はキャラクターを絞ってその子とどんどん会っていくと、そのキャラが逆に出づらくなってきますよね。だから攻略法なんてないという。
吉田 僕はプレイしたことはなかったんですけど、当時友達がやっていて、「そういうタイトルがあるんだ」っていうのは知ってました。なので、この話が来たときは「大変そうだな」っていう感じでしたね(笑)
今回のアニメ版は、原作からさまざまな変更がなされていますよね。なかでも1986年という時代設定ですが、これはもともと予定にあったのですか?
佐藤 あそこまで昔にという、アクアプラスさんからの要望はなかったんですけど、ただ「ケータイがない世界にしてくれ」と。待ち合わせだとかすれ違いだとか、ちょっと連絡がなくて行き違っちゃうともう絶対会えない世界のなかで作ってくれと言われたので。それをつくる場合に現代でケータイがない世界をある種SF的に作るのも可能ですけど、じゃあどうやってその設定を説明したらいいんだ?っていうことがあったので、それだったら、いっそケータイがまだなかった時代にしちゃえばいいんじゃないかなと。ちょうど1986年だとバブルの前でケータイはもちろん一般的に普及していませんし。風俗も10年前よりは多少変わっているというメリハリをつけられるかなと思ったんですけど……逆に大変ですね(笑)。でも、ゲーム本編のカレンダーと同じ曜日というのが1986年で、ゲームのスケジュールに待ち合わせられるというのもありました。
吉田 曜日はちょうど今年もいっしょなんでしたっけ?
佐藤 今年はうるう年だったので、3月からいっしょですね。だからやりやすいですね、リアルタイムになってきて(笑)。
1986年当時を再現するところは意識されましたか?
佐藤 かなり意識はしてます。なるべく当時の売られていた飲料だとか、車や電化製品、ビデオデッキとかCDプレーヤーというものも全部カタログを探してきて描いてもらってますし。
缶ジュースもプルトップが取れるタイプだったり。
佐藤 あとはファッションもあの頃といまでは全然違っていますよね。ドラマの『男女7人夏物語』がちょうど1986年放送で、参考に観たんですけど、女性はソバージュのスフィンクスみたいな髪型で海苔みたいな眉毛をしていて、肩パットがバーンと入ったみたいな原色のワンピースを着てるんですね(笑)。それはちょっとアニメだと厳しいだろうと。そのバブリーな社会人ではなく、学生だったら、僕自身もその当時はいまとあまり変わらない格好をしていたし、若い奴らはいっしょだったよねっていう感じで。
1986年の当時は何をされていました?
佐藤 三原山が噴火した年で、僕は日本アニメーションにいたので映写室でそれを見ていましたね。
原作も、音楽的な部分などで98年当時のシーンをなぞっていたと思うのですが、今回は時代が86年ということで何か違いを設けたりはしましたか?
佐藤 その当時は中山美穂とかおニャン子(クラブ)とか、松田聖子や中森明菜といったアイドルがちゃんといた時代で、CDはあったんですけど8cmシングルはまだなかったんですよ。なのでシングルは全部レコードで出ていて、生で歌う歌番組はたくさんあったということで、その状況は意識しましたね。
吉田 僕は当時は中学生でした。部活をやってましたね、陸上部。観てくださる方は生まれてない方もいるかもしれない。
(由綺役の)平野 綾さんは生まれていませんしね(笑)
佐藤 LPレコードがありますよね。それを劇中で出すときに、みんな見たことがないから参考写真を自宅で撮ってスタッフに見せたのですが、「大きさがわからない」と言われるんですよ。「LPって30センチだろ~」って思うんだけど、「対比がわからないんで横に煙草ケースでも置いてくれ」みたいな(笑)。あとLPは33回転で、1分間の回転数だというのがピンとこないわけですよね。
吉田 僕はなんとなくわかりますけど、みんなわからなかったみたいでしたね。
佐藤 33回転ってけっこうゆっくりなんですよ。レーベルが綺麗に見えるぐらい。撮影さんが1秒間に33回転だと勘違いして、「これはちょっと速いんじゃないかな?」みたいな(笑)。
Text /澄川龍一
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