スイーツジェイピー
ナビゲーション リンクのスキップアニカンジェイピートップ > インタビュー一覧 > フリーペーパーアニカンVol.75 P.48 朴璐美×釘宮理恵インタビュー

『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』BD&DVD第1巻8月26 日発売!! 朴 璐美×釘宮理恵スペシャルロングインタビュー

Special Long Interview Part1
7月より新章に突入し、絶賛放送中のアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETALALCHEMIST』。さらにストーリーも盛り上がっていくなか、エドワード・エルリック役の朴 璐美さんとアルフォンス・エルリック役の釘宮理恵さんのお二方にお話をうかがってきました。ロング・インタビューの前半は、長い関係となったそれぞれのキャラクターとの出会い、そして現在まで続く兄弟の絆について、改めて振り返っていただきました。
(C)荒川弘/鋼の錬金術師製作委員会・MBS
原作を読んでいてなんともいえないエネルギーを感じた(朴)
エドを後ろからそっと見守りつつ、ついていきます(釘宮)
ちょっと昔の話になりますが、一番最初にこの作品に出会った印象はいかがでしたか?
オーディション会場になんの知識もない状態で行ったんです。その会場に原作が置いてあったので読んだところ、その瞬間でハマっちゃって。「これおもしろ!」と思って。読んでいて、単純におもしろいっていうんじゃなくて、この『鋼の錬金術師』というタイトルからなんともいえないエネルギーを感じたんですよね。
釘宮 私もオーディション会場で原作を読んだんですが、そのときは緊張して、気を紛らわすようにページをパラパラすることしかできなかったんです。それまでは事務所からアルのセリフに相当するマンガのコピーだけをいただいていたので、その間を埋めるように読んでいましたね。当時のイメージでは、鎧のかたちをしているとやっぱり男性声優さんが当てられるのかなっていう思いがあったので、そういう役でオーディションに呼んでもらえたことも驚きでした。
なるほど。
釘宮 1次のオーディションではよく意味がわからないまま受けてみて、それを経て「2次のオーディションは(声優同士の)掛け合いでやります」って連絡を頂けた時は「やったるぞー!」みたいな(笑)、たとえ落ちたとしても後悔だけはしないよう、全力で頑張ろう!! と気合いで臨んだんですけど、そのときも「私みたいな女の子が受けて良いのかな? 鎧だよ???」と(笑)。なので、アルに私がついていく、みたいな感じでした。
でも2次で何人かと掛け合いをやったんですけど、理恵ちゃんとのときに「あ、これは絶対理恵と私でやるんだな」って思ったんです。一言発したときに理恵がむちゃくちゃセリフを受けて返してくるので、「なんだこの子!」と思って(笑)。変な空間が生まれたんですよね。すごく集中できて、そのときにエドに「みーつけた! 朴 璐美の身体を借りよう」っていわれたような感覚があったんです。その感覚はずっと続くんですけど。
そこから長い付き合いとなりますが、現在に至って役との向き合い方は変わりましたか?
前はお互いガムシャラで、『鋼』が持つエネルギーにズルズルズルーって引き込まれて『鋼』という渦に巻かれたという感覚があったんです。あれから何年も経って、またスタートするということだったので、私も理恵ちゃんも、いままでのことはいままでのこと、新シリーズとして新たに向き合おうという気構えで第1話の収録に臨んだんです。私もあれから年月を積み重ねることによって、いろんなものが自分のなかに入ってきているし、理恵ちゃんも多分そうだと思ったので、内面が違う分、以前とは違うエドやアルになって当然なんじゃないかなって。だけど収録が終わって、プロデューサーの方に「おかえりなさい」って言われたら変な感じになっちゃって。気持ちでは新作として臨んでいるけど、「おかえりなさい」って言われる気持ちもわかるし、理恵ちゃんの「兄さん」っていう声を聞くとミョーに嬉しくなっちゃうし(笑)。なので不思議な気持ちですね。
一方で兄弟として、朴さんから見たアル、釘宮さんから見たエドはどう映りますか?
こんないい子いないですよ(笑)。アルの人間の良さっていうか心根の深さ。こんな幼いながらにすごく深い子なんですよ。それはやっぱり釘宮理恵ちゃんが演じているからすごく感じられるので、その深さがあるから、エドとしても朴 璐美としても前に進んでいける。だけど、常に鎧の身体で、常に横でカシャンカシャンしているわけじゃないですか。ずっと一緒に日々いながら、常にエドは罪の重さっていうのを感じつづけているんですよね。それがあたりまえ、感じていることがあたりまえになっている。だけどアルは、「兄さん」ってにこやかでいてくれる。トリシャは死んでしまっているけど、エドはどこかしら母親の面影をアルに見ているんじゃないかなっていうふうに思いますね。エドは絶対ホーエンハイム似だと思うんですけど(笑)。とにかく深い子だなって思います。それがものすごい嬉しくもあり、切なくもあるというか。
釘宮 エドは本当に生真面目ですね。「オラーっ!」ってはっちゃけているイメージがつきやすいですけど、その根底で一瞬一瞬でも自分の罪を忘れない。アルとしては何の気なしにカチャンカチャンって動いているんですけどね(笑)。そこから離れられない、常に責任を感じつづけるっていうのは辛いだろうけどちゃんと受け止めて……。そしてそれを上回るエネルギーで前に進んでいこうというエネルギッシュさも持ち合わせていて。本当に後ろからそっと見守りつつ、「エドについていきます!」という気持ちでいっぱいです(笑)。
Text /澄川龍一
▲上へ戻る